大学3年生の秋頃だったか、学バスで一緒になった友人が、
「今、ヤマハでエレクトーン習ってるの ^-^ 面白いよ。 」と言った。
「へ〜、エレクトーン o_o 」
「タサは昔、ピアノ習ってたんでしょ?すぐ弾けるようになるよ!」
「どうかなぁ…。」
小さい時に苦行のようにピアノレッスンをやらされたおかげでクラシックが大嫌いになり、高校時代はロックばかり聴いていた。
大学受験で進路を決める時に音楽は絶対に選ばないと決意して、結局、国文学科に入学した。
この当時は、教職課程をとって高校の国語の先生になろうなんて気はさらさらなく、かといって文学の才能が特別あるわけでもなく、中途半端な気持ちでふらふらしていたところだったので、
「エレクトーンかぁ、やってみようかな、、。」
新潟市内・万代にあったヤマハ音楽センターに申し込みに行った。
クラシックと違って先生にあ〜だこ〜だ怒られず自由に好きに弾けて、ビートルズや荒井由美(-今は松任谷由実さん-) Jazzやボサノバ、お洒落でPopな曲集が沢山あって、リズムボックスからはいろんなリズムがシャカシャカズンチャカ出てきた。
夢中になって毎日練習した。( やっぱ好きな事しかやれないんだな、私....笑)
大学卒業前にエレクトーン講師の資格を取って、ヤマハ新潟センターに晴れて就職した。
音楽は職業に選ばない!固く決意した事なんて綺麗さっぱり忘れていた。
(近代文学ゼミの伊狩先生 、心配かけてごめんなさい m(_ _)m )
同時に、”エレクトーン・デモンストレーター”という仕事も始めた。
デモンストレーターは、イベント会場やお祭り、商店街や楽器店の販促なんかでエレクトーンを弾いてヤマハや楽器の宣伝をする。
東京だと、日曜日の午後ー新宿Pepe前の広場に巨大な透明カプセルが設置されて、その中でデモンストレーターがおしゃべりを交えながらエレクトーンを弾いていた。もう随分と昔の話だが、、。
東京のデモンストレーターはさすがにめちゃくちゃハイグレードで、たまに上京して新宿Pepe前で見学するたびにうっとり憧れたものだ。
さて、新潟のデモンストレーターな私。
大きな会場や記念イベントの仕事もあって緊張でハラハラドキドキだったが、記憶に残っているのはそうした華やかな体験ではない。
ドジったり焦ったり慌てたり、地方ならではのちょっと面白かった思い出だ。
これについてはちょっと長くなるので、次回Part2に続く....。
**********************************************************
当時、新宿Pepe前のエレクトーン・カプセルで使用されたGX-1。
700万円もする最高機種!
中身はアナログのポリフォニックシンセサイザーで、ELPのキース・エマーソンやスティービー・ワンダーといった有名ミュージシャンもレコーディングやライブの為に所有していた。
私もコンクールやなんかで何回か弾いたことがあるが、エレクトーンというよりは完全にシンセサイザーだ。
( 写真はYAMAHAのHPより )
コメントをお書きください
caroline (木曜日, 30 7月 2015 09:20)
デモ演懐かしいです。あたしもクラビノーバ弾いてた。
今思うと、あんなにヘタクソで何にもわかってなかったのに、恥ずかしいって思うけど(>_<)
若気の至りですな。
当時はただただ上手くなりたかったんだよね。だから、修行みたいに考えてたわ。そんなに辛かったわけじゃないけど、人前で演奏するのは苦手だから(^_^;)
だけど、その仕事したのがきっかけで、やはりこうして音楽でメシを食っているという現実。本当はスッチーになるはずだったのに( ̄▽ ̄)
良かったのか悪かったのかと思うけど、よかったんだろうね、やっぱり。
michiko (木曜日, 30 7月 2015 11:24)
キャロちゃんのスッチーって絵になりそう^ ^
人生って何がどうなってこうなってるのか、振り返ってみるとすごく面白いよね。これからもまたいろいろ起こるんだろうけど、、。
caroline (金曜日, 31 7月 2015 18:40)
玉の輿に乗っちゃうとか?
突然会ったこともない伯母さんの遺産を相続して大富豪になるとか?(≧∇≦)
michiko (土曜日, 01 8月 2015 10:05)
ポワロ登場の推理小説みたいな展開ですな(笑)。
犯罪に巻き込まれるかもっていろいろ考えちゃうのは、やっぱりミステリー好きは人生に弊害あるかも...ー_ー;;