2015年

8月

31日

赤い靴と山登り

レッスン中に生徒さんと雑談するのが好きで、気を付けないと世界情勢・歴史・人生その他諸々の持論を一席盛大にぶってしまう。

そんな私のおしゃべりに心優しく付き合ってくれる類いまれなる生徒さんがある時、ふっと言った。

「先生のブログ、たまに見るけどミュージシャンのブログじゃないみたい…。」

『うぅ、いかん!そういえば音楽の話ず〜っと書いてない。その他諸々話ばっかだ、、。』


ということで、今回は珍しく音楽ネタ、『Jazzの練習』について書きたいと思います^-^ !

Jazzは、明けても暮れても練習/練習/練習です(笑)。


10何年前のある時、Jazzピアノを弾けるようになりたいと思った。

しばらくして本気で練習を始めた。

すると、それまで何となく外側だけ眺めていたのとはまるで違う、本物のJazzの世界がいきなり開けた。別世界の扉を開けてしまったかのようだった。目の前に立ちはだかる巨大な山の頂上に、古今東西偉大なピアニスト達が遠く見える。


山のふもとに立って見上げると、そのあまりの高さに普通の人なら「ま、見なかったことにしよう!」て事になる。

たまに私のように、2合目、いやせめて3合目まででも登りたいと思う命知らずな人が現れて、いったん登山道に足を踏み入れてしまうと、たぶん一生上を目指して歩き続けるという恐ろしいことになる。『赤い靴』を履いてしまった踊り子のようになるのだ(汗)。

なぜこんなホラーじみた言い方をするかというと、、。


尊敬する先輩ミュージシャンの最近のCDを聴いたりいっしょに演奏したりすると、演奏が微妙に変化している事に気づく事がある。

えっ、なんか違う、進化してる、、 う〜スゴ、また上手くなってる!

気付いて背筋がぞ〜っとするのだ(笑)。こんな凄い人がまだ汗をかいて登っている。

登り続ける為の努力が終わる事はないのだ、どんなに山の上の方にいようと。

これは本当に怖い、、。

そういう姿勢は後輩たちにちゃんと引き継がれていく。

Jazzミュージシャンたちは、こうして日々練習に明け暮れる。

 

上ばかり見ていると疲れるしストレスも溜まるので(笑)、たまには自分との対話も必要だ。

「最近、頑張ってるね。でもちょっと頑張り過ぎだよ。演奏に出ちゃってる、、。」

「力抜いてみたら?楽に弾いた方が良いよ。」

自分の中の声が、ある時は労い慰め、ある時は叱咤激励してくれる。

心強い味方の声だ。時々、もうやめちゃえば?!なんて意地の悪い事も言うけれど ー_ー;;

 

そんな練習の最中に、いろいろ大事な事に気付く。

先輩や友人達がずっと昔アドバイスしてくれたのに理解できなかった事が、あ、この事だったんだと解ったり、演奏がうまくいかない原因を思いがけず発見したり、、。

その気付く瞬間がなんとも言えず嬉しくて、一人ピアノに向かってにんまりする。ちょっと心臓がドキドキもする。

 

最近、リズムについていろいろ練習している。

今さらなんだけれど、指に力がついてきたせいもあって、”音符を自分の思う位置で弾く”という基本的な事がようやく少し出来るようになってきた。

まだ転んだりすべったり焦ったりで、文字通り七転八倒だ(笑)。

 

「たくさん練習したいと思うようになったら、Jazzにハマったって事だよ!」

某先輩ミュージシャンに言われた言葉だ^ ^

練習、楽しんでやってます。たくさん練習したいです(笑)!