夜寝る時、米朝さんの落語を子守唄(?)代わりに聞いている。
もう内容はほとんど覚えちゃってるんだけれど、渋みのある声音(こわね)と絶妙な語り口が何とも心地よい。
最近、もう一つお気に入りが増えた。漫才コンビ・ナイツだ。
もともと、漫才はあまり好きではないし興味がなかった。
ライブハウスの演奏の合間、お客さんやメンバーが若手お笑い芸人の話題で盛り上がる事がよくあるが、うちはTVがないし(笑)まったく話についていけない。
とにかく、もの凄くたくさん芸人さんがいるのだ!ぐらいの認識しかなかった。
( 若い頃、イギリスの膨大な数のロックバンドの名前を必死で覚えた時の事を思い出した・笑 )
何故ナイツを知っているかといえば、亡くなった父が『笑点』のファンで、録画した『笑点』を家族でよく見ていた。大喜利の前にやる演芸でダントツに面白かったのがナイツで、名前をなんとなく覚えていたのだ。
ついこの間、YouTubeでたまたまナイツの一連の漫才や自己紹介などを見ていたら、ある事に気付いて面白いなぁと思った。
ナイツのメンバー、塙さんと土屋さんの二人の関係はまさに『相棒』なのだ。
このブログで以前考察(笑)した、”男性二人の『相棒』における距離感のある友情”について言えば、ナイツはまさにそれに当てはまる(2015/7/6の記事)。
漫才コンビなんてみんなそうじゃん!と思うかもしれないが、二人の間に信頼以上の尊敬があるかないかが鍵(キー)だ。
一学年後輩の土屋さんは塙さんの才能をめちゃくちゃ尊敬していて、それは彼の言動からにじみ出ている。アガサ・クリスティ著『名探偵ポワロ』のヘイスティングス大尉を彷彿とさせるのだ。
塙さんはかなり変人で(笑)どこかポワロ似の天才肌、ツッコミ役の土屋さんを心底信頼しているのがこれまた彼の言動からわかる。
私が愛してやまない、”名探偵ポワロ-相棒ヘイスティングス大尉”の漫才版がナイツなのだ!、、な〜んて勝手に思い込んでみた(笑)。
**念の為に言っておきますが、外見はまるで似てません....。**
米朝師匠とはさすがに持ちネタの量が違うので、毎晩ナイツを聞くというのは無理だし、落語と違って思わず爆笑してしまうので寝るときの子守唄代わりにはあまりならないのだけれど、なんだろう、二人の元気な声を聞くと安心して眠れるという不思議な現象が起きている。
これはどういう事なんだと考えたら、ふむ、私はナイツのファンなのだな....と思い至った。
ま、まさかこの私が、お笑いコンビのファンになるとはー_ー;;
人生何が起きるかわからない、、しみじみと実感したことだった(笑)。
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