2017年

4月

13日

関屋中学・化学クラブ -Part2-

古びた木造校舎の奥の方の教室に、化学クラブ部室があった。

1階だったか2階だったか....。

 

重い引き戸を開けるとちょっと入ったところに、かなり大きな水槽が台の上にどんと置いてあった。

水槽の中では、鮮やかな赤や緑や青色の木の枝のような形をしたオブジェが”育って”いて、「これは、ケミカル・ガーデンというもので、、。」」と先輩が説明してくれた。

 

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ケミカル・ガーデンは化学の実験である。

実験方法はケイ酸ナトリウムの水溶液(水ガラス)に硫酸銅や塩化コバルトなどの個体金属塩を加えることである。

結果には数分〜数時間かかり、溶液の中に植物上のものが生成される。(Wikipediaより)

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水槽に満たした水ガラスの中に金属塩を少量入れると、互いが反応して、青や緑やオレンジ、紫や赤など色とりどりの美しい樹々が生まれる。(その色や形は、金属塩の種類に依る。)

初めて部室でケミカル・ガーデンを見た時、なんて奇妙で美しいんだろう、と思った。

 

大学で国文学を専攻して、宮沢賢治が好きになった。

彼が詩の中で、ケミカル・ガーデンを『硅化花園』と呼んでいるのを発見して、「わ、さすが宮沢賢治....、なんて言い得て妙なんだ!」と驚いたのを覚えている。

この化学の花園を、実際に観察できただけでも化学クラブに在籍して本当に良かった。

宮沢賢治と同じものを見て、その詩の世界を、自分の経験に引きつけてイメージできるなんて、ファンとして実に感動的なことだ。

 

『宮沢賢治学会イーハトーブセンター会報第40号 

硅花花園(ケミカル・ガーデン)』


さて、関屋中学・化学クラブ。

放課後になると、この結構広い部室に部員たちが集まって来て、火山を爆発させたりロケットを飛ばしたり、その他いろいろ摩訶不思議な実験をしていた(笑)。

 

そして迎えた、運命の『2年生文化祭』である。

 

***Part3に続く***