ある日突然、太った...

去年の後半くらいから、会う人みんなに「痩せた?」と驚かれ、自分でも痩せたかなぁ、と鏡を覗いて思ったので、食事やおやつで地味に努力していた。( 体重を計る習慣がないので、東京の家には体重計がない。)

なんと腹筋トレーニンも始めた。( 痩せたのはきっと胃下垂のせいだ!)

 

「凄い!どのくらいやってるの?」

「こんな感じで毎晩10回 ^o^」

「....10回....(笑)。」

「続けるのが大事なのよ!」

 

ほとんど効果が出ないまま、今年6月に大風邪をひいて数日間寝込んでしまい、飲まず食わずでまた痩せた気がした。

がっかりしつつも、またたくさん食べて腹筋10回を続けた。

 


そして8月。

おっ!と思った。下半身がぽちゃっとしたかも....。

それがいきなりだったので、ちょっと不思議な感じがした。

太る時というのは、ボン!バン!と来るのだなぁ、、。

 

そういえば以前、仲間とJazzの練習について話していて、誰かがこう言ったのを思い出した。

「上手くなる時って、急だよね。」

楽器の上達グラフは右上がりの直線ではなく、階段を登るようにギザギザだというのは、自分の感覚でも人の演奏を聴いていても何となく感じる。

ピアノを弾くたびに可哀想になる薬指の筋力も、いきなりボン!バン!とつくんだろうか?

 

演奏のために必要な筋肉と、目的も無くただぽちゃっとついた脂肪を同列に語るというのもなんだが、"結果が突然現れる"という点で似ているかなぁ、と思う。

 

人間の身体は、いろいろ謎だ。

 

2年前にある事で悩んで考え過ぎた時、脳がオーバーヒートして煙が出そうだった。

若い頃に失恋した時、心臓がひどく痛くて胸が張り裂けるかと思った。

大好きなアーティストの武道館公演に行って帰り道、あんまり嬉しかったせいか血管中の血液が爆走して、駅まで飛び跳ねながら完走した。

父が亡くなってお葬式が終わった晩、台所で洗い物をしていたら父の声が耳の奥に聞こえた。

 

どういうメカニズムなのか、医学の知識が無い私にはさっぱり分からないが、身体は心と密に連携して、心の為に頑張ったり、頑張り過ぎたり、傷ついたり、優しくなったりするみたいだ。

急に痩せてなかなか太れなかったのは、きっと心が何かをボソボソつぶやいたに違いない。

そう思ったら幾つか思い当たることもあって、身体の苦労を思いやってちょっと切なくなった。

 

大事にしないとなぁ、、。

いつまでもそうそう甘えてばかりもいられない。腹筋だけじゃなく、心も鍛えないと、、。

今更だけど、反省を込めて3つ決意した。

 

『くよくよしない』

『暴飲暴食の誘惑に負けない』

『ちゃんと寝る』

 

たぶん、『くよくよしない』ってのが私の一番の努力目標だな....うん。

ずっとピアノを弾き続けられますように。

まずは健康第一!