受難は続く-完結編

新潟市にある我が実家の度重なる受難--ガス漏れ・ハクビシン・大雪。

 

ブログで詳しく書いたのだが、先日、FBの方にも「こんな大変な事があったよ〜!」と軽い気持ちでアップした。

すると、地方に実家を持つ友人たちから切実なコメントがたくさん届いた。

親元を離れて暮らす人は、地元の大雪や台風などの災害、いずれ無人になるかもしれない家の管理など、年を重ねるごとに心配が膨らむ。

私のFBを見て、人ごとじゃないなぁ....と書き込んでくれたのだ。

返信を書きながら、”こうした空き家問題は、既に社会現象かも”と思った。

 

さて、今月は、11日/建国記念の日に新潟のお寺で親戚の法事があって、前日のうちに新潟に帰ることにした。

新潟にいるなら一緒にライブやろうよ!と、東京で活躍するドラムの友人が、偶々その日は新潟にいるというので誘ってくれて、昼間は法事、夜はライブというスケジュールになった。

他の日もいろいろ予定を入れてあって、なかなか充実した一週間の休暇になるはずだった、、。

 

10日。午後には新潟に着いて、たいした苦労もなく玄関にたどり着いた。

先月に頑張って雪除けをしたおかげだね ^-^ 一ヶ月前の私ってば、えらい!

....しばし自画自賛....。

 

それでも、その後の寒波や降雪で、玄関付近は依然として雪だらけだ。

60〜70センチ以上雪が積もった前庭に、横手の台所裏・ガスの元栓へと続く細々とした小道があった。

先月の大奮闘を思い出して、じ〜んと胸が熱くなった(笑)。

 

感慨に浸りながら、玄関の鍵を開け引き戸を引いた。

カーテンを閉め切った薄暗い玄関ホール。上り口のふかふかマットとスリッパ。

ん〜?なんかいつもと違う、、。

目をこらすと、ふかふかマットがびしょびしょマットになっている。

さらに、ホール一面がなんと水浸しだ!水深2センチくらいだろうか。

 

左手奥の方から、ジャージャーと何か良からぬ音がしている。

長靴に履き替え、水をちゃぷちゃぷ踏み越えながら左手の洗面所に入って、驚いた。

シンク脇の湯沸かし器から出ている水道管が破裂して、勢い良く盛大に水が噴き出していた。ついでに、お風呂場の蛇口からも水がピューピュー噴き出ている。

水は洗面所から廊下へ、そしてホールへと滔々と流れ出ていた。

 

こういう場合、まず水を止めるんだな。

ぱくぱくしながら考えた。

絶望的な事に、私はうちの水道の元栓がどこにあるか知らない。

ひぇ〜、どうすりゃいいんだ〜?

 


とりあえず、水道修理屋さんのカードを探し出して電話をかけた。

繋がるのを待ちながら湯沸かし器周辺を見渡すと、それらしい蛇口を見つけて急いで閉めた。

湯沸かし器の水は止まった。でも、お風呂場の水は止まらない。

 

水道修理屋さんの電話の女性は、とにかくゆったりと話す人で、パニクっている相手を落ち着かせる目的があるのか、電車を追いかける自転車のようにこちらとは致命的な速度差があり、更に酷(むご)い事に「ただいま予約はいっぱいで、今からだと3日後になります。他の修理業者のご案内はこちらではいたしません。」と冷たくおっしゃるのだ。

 

どうしよう〜?

 

その時、ピンと思い出したのは、ハクビシンの時にお世話になった、シャーロック・ホームズみたいな近所の便利屋さんだ。

すがるような気持ちで電話した。

「今すぐには無理ですが、5時過ぎには行けます。」

天の助け!まじでそう思った。

 

便利屋さんが来るまでの間、水道の元栓を探そうとスコップであちこち雪を掘ってみたが、あまりに大変で諦めた。

替わりに、雑巾とバケツをもって家の中の水をせっせと退治しにかかったが、水の量もハンパない上に絨毯もたぷたぷ、しまってあったタオルも何もかもぐっしょりで、『このシリーズ*最大最悪の過酷な試練』となるのは間違いなかった。

 

5時。待ちわびた便利屋さんが来て、洗面所の破裂した水道管を修理してくれた。

でも、お風呂場の水はまだ元気よく噴き出している。

どうも蛇口の問題らしい。

すぐに便利屋さん事務所から2人、加勢に来てくれて、総勢3人で前庭から家の周り一帯の雪を掘り起こして水道の元栓を探した。

あたりは既に暗くなっていて、ライトで照らしながら寒波到来の寒い中を1時間以上、ようやく隣家境のブロック塀付近で見つかった。

( 寒い中を本当にありがとうございました!m(_ _)m )

元栓を閉めたので、お風呂場はなんとか静かになったが、とりあえずは水を使うたびに元栓の開閉をしなければならない。

 

後日、お風呂場の蛇口を交換に来てくれた便利屋さんは、他の危なっかしい箇所も発見してくれた。そこは次回まで様子見だ。

ホールの床の修繕も頼むことにした。

 

誠実で親切で着実に仕事をしてくれて、シャーロック・ホームズみたいに頼りになる便利屋さん。

まだ若いのに立派だなぁ、、。たぶん20代?

彼は沖縄出身なのだそうだ。

新潟県人が想定外と言うほどの今回の大雪と寒波。沖縄の人が初体験するには、『最大最悪の過酷な試練』だったに違いない。

そして、我が家がこんなにも立て続けに災難に見舞われたのも、私にとっては想定外の試練だった。

 

翌日、新潟市古町”JazzFLASH”でのライブの前に、マスターご夫妻とメンバーに一連の出来事を話した。

「もう、ほっんとうに大変だったぁ〜。」 

 

マスターは穏やかに微笑みながら、こう言ってくれた。

「そんなに大変だったんなら、これから良い事がたくさんありますよ。」

わ〜ん(泣)、マスター、ありがとうございます〜(涙)!

 

これからきっと起こるはずの良い事。まずは、早く春になって満開の桜を見る事かなぁ、、。

もう雪はよっぱらですて。(新潟弁で「もう雪はたくさんです。」)

 

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コメント: 8
  • #1

    本当に大変でしたね (日曜日, 25 2月 2018 06:59)

    寒さに対し備えのある地域でそこまでなるって言うのは相当特殊な天候だった事が想像できます。 地方に自宅があって仕事の為に首都圏に来ている方が、自宅の維持の為に定期的に帰って掃除したりしてるって聞いたことがあり、大変だなぁと思いました。

    なんか、次の水道代が怖いことになってそうですが、気になります。
    もう続編がないことを祈ってます。

  • #2

    michiko (日曜日, 25 2月 2018 09:27)

    ご心配、ありがとうございます!
    実家の近所では水道管破裂が相次ぎ、自治体が乗り出したそうです。
    たぶん、水道代は補償されるんじゃないかな。
    来月は、他の機器の修繕と床の張り替えです。そのうち、草取りの時期が来て庭の手入れがあって、、(笑)。
    こういうのは、半分楽しみながらじゃないと無理ですね ^ ^

  • #3

    ぅぉ (日曜日, 25 2月 2018 09:37)

    しまった。 名前書くところにタイトルっぽい事いれてしまった。
    失礼しました。

    しかし、定期券 要りそうですね

  • #4

    michiko (月曜日, 26 2月 2018)

    ぅぉさんでしたか ^-^
    いつもブログを読んでくれて、ほんと嬉しいです。ありがとうございます!

    以前は、時間がもったいないので新幹線の回数券を購入していましたが、今はお金がもったいないので(笑)、高速バスです。
    でも、停留所がうちからめちゃ近いし、大きな荷物を預けられるし、座席は快適だし四季の景色を楽しめるし、なかなか良いです。
    家の管理については、そろそろどこかのサービスを頼んだ方がいいかも、と思っています。
    いずれにせよ、新潟に帰ると地元の友人たちが歓待してくれて、本当にリラックスできて楽しみなんです!

  • #5

    ぅぉ (月曜日, 26 2月 2018 23:42)

    新潟までならバスで4~5時間と言ったところでしょうか。
    ちょっと長いけれど、夜行とか使えばよいかもしれませんね。
    昨今の高速バスは、なんかすごいことになってるって聞きますし。

    あと、映画とかの動画をmp4に変換しとけばスマホとかで見れるでしょうから。
    映画2本見たら到着です。w

  • #6

    michiko (火曜日, 27 2月 2018 06:59)

    私は、YouTubeで虎ノ門ニュースです(笑)。

  • #7

    ぅぉ (火曜日, 27 2月 2018 23:36)

    そんなに動画みて通信量?っていうのですか、容量?っていうのですか?
    大丈夫ですか?

  • #8

    michiko (木曜日, 01 3月 2018 07:27)

    普段はPCで見ているので、ほぼ問題ないです。
    でも、ちょっと見過ぎると、月末にアウトです(笑)。