人生100年

最近、いろいろな所で「人生100年時代」という言葉を聞く。

 

ネットで調べてみたら、”英国ロンドンビジネススクール教授のリンダ•グラットン氏が長寿時代の生き方を説いた著書『LIFE SHIFT』で提言した言葉”と解説されていた。

氏によると、2107年には主な先進国では半数以上が100歳よりも長生きする。

必然的に、個々人が70歳を超えて働く事を想定しなければいけないらしい。

日本政府も「人生100年時代構想会議」を2017年9月に開催し、有識者議員としてグラットン氏を招いて意見を聞いたそうだ。

 

2107年までには随分と時間があるから、今からそんなに焦らなくても....と思うのだが、私の周りでは人生設計が狂ったと慌てる人たちもいる。


そういえば、毎朝見ているネットのニュース記事で、「あなたの老後は大丈夫ですか?」「老後に必要な貯蓄について」みたいな特集が、最近やたらと目につくなぁ、と思っていた。

なるほど、長く生きればお金がもっと必要になるのだ。

 

もし寿命が100歳まで伸びるとして、それは幸せなことなんだろうか?

良い機会だから考えてみた。

 

まず大前提は、お金に困らなくて健康であること。

これについては、人間、生きていれば何が起こるか分からない。どんなに考えて気をつけていても、ひどい災難に遭うかもしれない。

それを心配しても疲れるだけだから、まずは大前提がクリアされるとして、100歳の自分を想像してみた。( お金と健康は、若いうちから頑張るしかないのだ★)

 

楽器を演奏する仕事に携わる人は、殆んどの人が、死ぬまで演奏したい、誰かに聞いてもらいたいと思っているんじゃないだろうか。

それほど音楽は魅力的で、魔法のように人を虜にする。

年をとってもまだピアノが弾けるなら、きっとものすごく幸せだろうなぁ、と思う。

Jazzは楽譜がいらないから、視力が落ちても指さえ動けば大丈夫だし、片手だけだっていいのだ。

 

友だちとお喋りしたり、ご飯を食べたりするのも好きだ。

願わくば、大好きな友人たちも長生きしてほしい。

同じ世代の友だちというのは得難い宝物だ。

でももし、一人ぼっちになったら、、。

 

ん〜、この”一人ぼっち”という言葉。

普通ならそこに”寂しさ”を感じるのだろうが、私は一人っ子だったせいか一人でいる事が基本形で、たぶんあまり不幸と感じないと思う。

SNSのおかげで、望めば世界中の人とコミュニケーションできる時代だし、”寂しさ”の不安はほぼない。

それに、Jazzはコミュニケーションの音楽だから演奏を通じて仲間は増えているはずだ。

 

音楽と友人とインターネット、あと読む本があればかなり幸せに生きていける。

でももしかして、本を読むことが困難になるかもしれない。

そうなったら、Webで古今東西・名作の朗読コンテンツを探す。

その頃にはきっと、膨大な名作アーカイブができているに違いない。

 

でもまぁ、こう考えてみると今と殆ど変わらないか、、(笑)。

じゃあ、長生きをして素晴らしく良い事ってなんだろう?

 

これは、すぐに思いついた。

火星だ!

 

小さい頃、『火星のプリンセス』(エドガー・ライス・バローズ)と『火星年代記』(レイ・ブラッドベリ)を夢中になって読んだ。

火星には高度な文明をもつ火星人がいた、という設定は、まるでSF的な荒唐無稽なものではなく、科学の分野でも、古代火星文明の可能性は否定されていない。

 


最近のNASAの研究によると、40億年前の火星は豊富な水をたたえた美しい惑星で、20〜30億年前まで水が存在していた。

人類が生まれるずっと以前の火星に、豊かな自然環境と発達したインフラが存在した、と考えるのは、それほど馬鹿げた話でも全くのSFでもないのだ。

 

『火星年代記』では、地球から火星に移り住んだ家族が新しい”火星人”になる。

遠い未来、私たちが新しい”火星人"になる、そんな壮大な場面を想像してドキドキ興奮したのを覚えている。

 

2016年9月、イーロン・マスク氏(テスラ、スペースX CEO)は、メキシコで開催された国際宇宙会議で、『Making Humans a Multiplanetary Species(人類を多惑星種にする)』と題した講演を行った。

人類を火星に移住させ、さらに他の惑星も目指すと語る彼の計画はかなり具体的だ。

2060年代までに100万人を火星に移住させるという目標について、多くの宇宙開発専門家たちがその実現性を真剣に検討している。

世界の多くの組織が、火星に人類を送り込むことを目指して力を合わせているのだそうだ。

 

私たちが生きている間に、火星に多くの人が移住するかもしれない、コロニーが建設されるかもしれない。

そう考えたら、絶対に長生きしようと思った。100歳まで!

 

人類が”火星人”になる時代を体験するために、お金と健康、頑張るぞ〜と決意を新たにした。


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コメント: 3
  • #1

    ぅぉ (土曜日, 24 3月 2018 15:31)

    人生100年・・・・面白かったです。

    私は、音楽、友人、インターネット、本だけだと寂しいです。
    ラジオ と アニメ、映画等の映像作品も要る感じです。w

    そうそう、IT見ましたよ。 話のネタとして。  明るい時間に見たせいか
    他の理由があるのか、さほど怖くはなかった感じです。

    THATはどうやらパチもんのようですw

  • #2

    michiko (日曜日, 25 3月 2018 05:45)

    そうそう、映画は必要かも。
    YouTubeだけだと、ちょっと寂しいですね...。
    ぅぉさんはラジオ好き?
    Voice、3月で終わっちゃいますねぇ。聞いてたかな?
    ITは、そのうち見たいです。スティーヴン・キングが「期待以上の出来栄え」と言ったみたいですから^ ^

  • #3

    ぅぉ (土曜日, 31 3月 2018 01:52)

    ザ・ボイス はyoutubeで時々聴いてました。
    先日最終回が、有本さんと青山さんだったので聴いてたら
    途中で寝落ちしてしまいました。 ブックマークしてるので
    後日再度聴きます