毎朝、インターネットでニュースをチェックする。
「日経デジタル」はわりと好きで、いくつかお気に入りのコラムがある。
今朝読んだ『「孤独という病」は伝染し、職場を壊す』(by河合薫氏)という記事が興味深かった。
今、”孤独”が注目されているのだそうだ。
世界では、1980年代に孤独研究が学会で関心を集め始めて以来、孤独が社会に与える影響が様々な面から調査・分析されている。
WHO(世界保健機構)ヨーロッパ事務局は、社会や組織に及ぼすリスクとして孤独感に取り組んでいるし、英国では今年1月、内閣に”孤独担当大臣”が誕生したそうだ。
私は一人の時間が好きで、孤独を愛する、とか孤独を楽しむといったふうに考えていたので、孤独が病いと言われて、え?と思ったのだ。(『孤独のグルメ』大好きだし、、。)
でも、”孤独”を”孤立”と置き換えてみて、なるほど〜と納得した。
友だちや仲間、相談相手がいない状態を想像してみたら、心が病んで当然のような気がした。
不安感や不信感を抱きながら生きていくのは、きっともの凄く辛いし苦しいし楽しくない。
さらに記事では、SNSの発達についても言及していた。
いわゆる”リア充”に嫉妬するってやつだ。孤独がゆえに、ネガティブな感情がいやが上にも高まる。
朝からどんよりした気分になったが、最近多くなっている酷い事件の根底に”孤立”がもしかしてあるんじゃないかと思ったら、ホラー並みに背筋がぞっとした。
だって、日本国中に孤立している人がたくさんいる。( 日本は「孤独大国」で、OECD加盟国で社会的孤立の割合がトップらしい。)
そして、サポートの手が及んでいない。そういうのは、個人の問題とされているから。
孤独が病いであるなら、放っておいていい問題じゃない。
その人たちが精神的に追い詰められる前に、信頼できる人間関係に引き入れる工夫( おせっかいでも無理強いでも )が必要なのかもしれない。
英国政府は、既に方針を決めて予算を投入している。
これは本当に難しい問題だと思う。
孤立する人は自分から周りを拒絶しているケースもあって、その場合どうやったら暖かい信頼関係が築けるんだろう?
個人でなんとかできる限度を超えてしまっているんじゃないだろうか。
どうして世界で”孤独”が注目されているのか、少しわかったような気がした。
朝っぱらから、ちょっと重過ぎな話題で疲れた、、。
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マチダ (土曜日, 16 6月 2018 22:48)
先日NHKの番組で見たのですが。
適度なスポーツが長寿、健康に対して有効な事はよく知られていることですが、人付き合いは更にその倍ぐらい有効なのだそうです。
気楽に連絡、おしゃべりの出来る友人は一人でも多いほうが良い。
と云う訳でどうかよろしく。
michiko (日曜日, 17 6月 2018 08:44)
マチダさん、こちらこそどうぞよろしくお願いします!
気の合う話し相手というのは、ほんと得難い宝物ですね。
おしゃべり大好きです ^o^
ぅぉ (日曜日, 17 6月 2018 12:57)
難しい問題ですね、社会や、組織、コミューン? とかとの付き合い方
どう接していくか。 私はそう言うのがかなり下手なので修行せねばならない
のですが。
そう言えば、映画『火垂るの墓』がそう言う事に対する警告映画かと思います。
人付き合い難しいですね。
michiko (月曜日, 18 6月 2018 00:20)
『火垂るの墓』は号泣した映画です。
今まで気付かなかったけど、あの兄妹を追い込んだのはむしろ孤立だったかもしれませんね。もちろん戦争は絶対いけないんだけど、、。
ぅぉさんのコメントを見てハッとしました。
ぅぉ (月曜日, 18 6月 2018 11:49)
あの映画は反戦映画ではないのだそうですよ。
監督が過去おっしゃっていることがwikiにも載ってます。
で、あの映画を分析してる人がおっしゃるには、先に逝ったはず
の両親とも会えず、最後のシーンで80年代の神戸の街を見下ろしている
ということは、映画の中のでき事を何十年も繰り返してみてる煉獄に
いるのではないか? という非常に怖いお話です。
人付き合いが下手なだけでそこまでなる? 怖いですねー
michiko (火曜日, 19 6月 2018 11:46)
お〜、そんな意味が、、。
確かに、あのお兄ちゃんは天国に行けないような気がする、、。
そう考えると、怖いですね〜。