オウム事件

7/6の死刑執行のニュースを見た時、「あぁ、とうとう、、。」と思った。

「遅過ぎた」「野蛮な制度はやめろ」 国内外からいろいろな意見が聞こえてくる。

 

ずっと昔、ある英会話学習の関連雑誌の記事で、アメリカの普通の女子高校生がこう言っているのを読んで驚いたのを思い出した。

「私は、社会のいろいろな問題ー死刑制度やフェミニズム、政治的立場( 共和党・民主党どちらを支持するか )などについて、いつ誰に聞かれても自分の意見を明確に言えるようにしています。」

 

日本ではとても想像できない事だったので、ちょっとショックを受けた。

彼女は特別に優秀な高校生という訳でもなく、たぶんアメリカでは、学生の頃からこうした社会的な問題を提示される機会が多いのだろうな、と思った。

 

当時の日本で、フェミニズムは”なんのこっちゃ?”だったし、自由民主党以外の政権は実現不可能に思われた。

ただ死刑制度については、世界で廃止傾向にある死刑を行う国の国民として、賛成なり反対なりはっきりさせておこうと思った。

アメリカの女子高生に負けないぞってのもあったし....。

けっこう時間をかけて、ああだこうだいろいろ悩んでみた。

 

結論から言えば、私は死刑制度に賛成した。

理由については、例によってまたもの凄く長くなるので別の機会に、、。

 

ただ、今回のニュースに関連してある事を考えた。それは死刑制度とは関係ないことなのだが。

 

今現在、明らかになっているオウム教団の犯罪。

1990年頃から兵器や毒ガスを作って、殺人、国家転覆まで企てていたのに、殆どの人はまるで危機感がなかった。

マスコミなぞは、事態が深刻になるまで面白おかしく報道していた。

 

必死に警鐘を鳴らしていた人たちはいたし、政権中枢ではなんとか法の網をかけようとしていたはずだ。

でも、それを阻止しようとする力が確実にあり、多くの無関心・楽観主義が目の前の事実を見過ごした。

みんな、まさかそんな事が、、とまるで現実でないように思い、私はワイドショーのコメンテーターたちが言う事を、ふ〜んそうなんだと思って聞いていた。

 

当時と比べて、私たちの無関心や楽観主義はあんまり変わっていないと思う。

何が変わったかと言えば、マスコミ--朝日新聞やTVなどのオールドメディアが無残なほどに信頼を失った事、SNSやインターネットが普及した事。

地下鉄サリン事件の時とは比べものにならないほどの大量の情報が、ネット空間に真偽錯綜するようになった。

ちょっと努力して勉強すれば、事実を客観的に知ることができる。

TVのニュースや一部の新聞が、いかに意図的に歪めて伝えているかも知ることができる。

 

無関心でいることで確実に社会の流れから取り残されていくことを、少しづつ、普通の人でも気付き始めていて、さらにこれから日本の情報伝達環境は劇的に変わろうとしている。

技術的にも法律的にも、この流れはもう止められない。

口を開けて情報を待っている時代は終わったのだと思う。

 

オウム事件が区切りを迎えたことで、そんな事を考えた。

そして、1995年3月20日の朝、部屋のテーブルの上に置かれた白いマグカップから立ち上るコーヒーの香り、TVで叫ぶリポーターの声、何が起きたか理解できずただびっくりしてTVの画面を見つめていた自分の姿を思い出した。

 

あれから、23年もたったのだ、、。

 

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コメント: 9
  • #1

    ぅぉ (火曜日, 17 7月 2018 21:28)

    ようやくですね。

     いろいろ言われてますが、宗教法人の皮を被ったテロリスト相手に
    人権ガーって、 死刑は野蛮ダーって、 宗教上の考えが違うってだけで
    人同士で、ぬっころばしあってた国の人に言われたかないですね。

     あと、そう言った国は犯罪者が反抗したりしたら射殺したりなさるのでしょ?

     あるみかさんには言わないんでしょ?

     なんだかなぁー

  • #2

    michiko (水曜日, 18 7月 2018 13:04)

    本当に残酷なのはどっちなんだ?....ですよね。
    そんな事を言うなら、チベット・ウイグル人の人権弾圧についてもっと抗議してほしいっす。

    ところで、あるみかさんって誰?

  • #3

    ぅぉ (水曜日, 18 7月 2018 14:07)

    失礼しました。 私の中だけの隠語でしてw
    米国のことです。 昔何かの漫画で アメリカン→アルミカン と意図的に
    書いてあったのが、いまだに忘れられず所々使っちゃいます。

    米国は死刑はあるわ、犯罪者射殺するわ、有色の方なんかおかしな動作しただけで、撃たれるか、フルボッコですからねぃ

  • #4

    ぅぉ (水曜日, 18 7月 2018 14:10)

    ま、言われても仕方ないほど、この国の警察司法も中世なんでしょうけどね。

  • #5

    michiko (水曜日, 18 7月 2018 17:27)

    アメリカン→アルミカンはヒネり効いてますねぇww
    私は、上川陽子法相の記者会見を見て、かっこいいなぁと思いました。不謹慎だけど、、。日本の司法はぎりぎり踏みとどまっているんじゃないでしょうか?
    『相棒』見ちゃうとなんだかなぁ....と思いますが(笑)。

  • #6

    マチダ (金曜日, 20 7月 2018 00:58)

    若い頃から自分の主義主張が決まってしまっているのも、逆にどんなものかと思います。むしろ一生のむしろ課題としても良いのではないか?
    上からの押し付け教育の結果ではないかと勘ぐってしまう。
    日本でも軍国主義時代の若者、もっと古くは封建時代の武家の子弟なども、今の若者に比べればそれはしっかりした意見を持っていたのだろうと思います。

    ところで、あるみかさんの共和党、民主党って政治的には大差無く、一般生活での社会的問題で、よりリベラルかコンサバティブかの違いがあるだけとも聞きます。
    中絶、同性愛、死刑制度、フェミニズムect.は、となるだけの事でしょう。

    以前のNHK番組「ホワイトハウス」で、何故か民主党政権下のホワイトハウスに勤務する共和党派の若い女性法律顧問の、女性の雇用機会均等だったか?の法案に対する反対意見が、あまりに見事だったのを思い出しました。

  • #7

    michiko (金曜日, 20 7月 2018 10:29)

    女性の雇用機会均等法案に対する反対意見、興味あります〜。今度聞かせてください!日本でも女性の議員数をむりやり増やそうとする動きがあるけど、なんかなぁ、、と思っていて。
    それから、主義主張は一生の課題として考えていくって、ものすごく良いなぁと思いました。そうですよね!これと決めないで、人生の節目節目で考え直していこうと思いました ^ ^

  • #8

    ぅぉ (金曜日, 20 7月 2018 17:27)

    最近TSUTAYAで借りてみた映画(ほかにもあるけど)

    ブラックパンサー
    オールアイズオンミー(2PACさんの映画)
    ドリーム(NASAの黒人女性職員が頑張る映画)

    感想 あるみかの黒人差別ひどいわー

  • #9

    michiko (土曜日, 21 7月 2018 07:23)

    あるみか、歪んでますね、、。銃まであるし、、、。ポリコレ酷いし、、。