2016年

9月

14日

エゾシカ-Part2-

小さい頃、手塚治虫の漫画やディズニーの映画をよく見た。

画面の中のジャングルや深い森の奥は、子どもにとってお城の舞踏会やお姫様と同じように夢の世界だ。

『ダーウィンが来た!(NHK)』なんて当時はやってないし、アフリカや南米の森林地帯が実際どんな所なのか想像もつかない。

物語の動物たちは、兎や鹿などの草食動物はたいてい優しくて愛らしく、狼や虎やハイエナは狡猾で残忍で恐ろしげだった。


ストーリーに引き込まれると、可愛い動物たちを苦しめる肉食動物はなんて邪悪な存在なのだろうとおびえ、こんな悪者は地上からいなくなってしまえと願った。

ジャングル大帝のレオは例外で、まぁ全ての動物の王者だし、彼が毎日何を食べているのかなんて小さい子は考えなくて良いのだ。

 

こうして、世の中の事をまるで知らない子供が大人になって、ある日突然、自分が地球史上最強・最恐の肉食動物になっている事に気付いてびっくりする。

びっくりしない人の方が多いが、ショックを受けて、動物を一切食べない菜食主義者になる人もけっこういる。

『自分はなんて罪深いことをしているのだ、、。』

因みに私は、美味しく生まれてしまった海老やマグロや牛や豚は気の毒だなぁ、なんてお気楽な事をぼっと思っていた。

 

先日、地元の新潟で、”エゾシカ”と”鯨”という普段食べ慣れない食材を食べた。

美味しさに心底感激しながら、またむくむくと、考えなくてもいい事、あるいは考えてもしょうがない事を考え出した(笑)。

 

どうして”エゾシカ”が急に食卓に上るようになったのか。

どうして”鯨”を食べる事を世界の人が批難するのか。

ちょっと調べてみた。

 

”エゾシカ”は、天敵の狼を全滅させてしまったせいで増えすぎた。その結果、いろいろ困ったことが起きて、処理する=食べることにしたのだ。

人間が特定の動物を保護した結果、生態系が崩れてしまった。

反対の事例が、特別天然記念物ー国際保護鳥のトキだ。

私の地元・新潟県の佐渡トキ保護センターでは、明治から大正時代、肉や羽を取る目的で乱獲されて国内絶滅したトキを、人工繁殖・飼育で日本国内に復活させる試みを続けている。

 


”鯨”について言えば、反捕鯨は食の文化に対する攻撃だとする論調がある。

食用の家畜という文化に馴染みがない私たち日本人には、ハンバーガーをほおばりながら「鯨を殺すなんて残酷だ!」と叫ぶのは奇妙に映る。

菜食主義者たちから言われるのなら、まぁそう、、鯨、可哀想だよね...。

でも、そういう文化についての議論は永遠に平行線なので、今は生態系の維持について絞ってみる。

  

インターネットに、日本捕鯨協会の『反捕鯨団体の言われなき批判に対する考え方』という記事があった。

    http://www.whaling.jp/taiou.html

 

***世界中の鯨類が捕食する海洋生物の量は、世界の漁業生産量の3〜5倍に上ります。、、、鯨類が大量の魚を捕食していることは事実であり、鯨を間引くことでその分人間が魚を利用できることは間違いありません。、、、また、クジラは海の食物連鎖の中で最上位の捕食者であり、クジラだけをいたずらに保護することは海洋生態系のバランスを崩すことになります。***

 

他にもたくさん、反捕鯨の意見に対する<回答>が書かれていて、欧米の記者たちの感情的な記事よりはよほど説得力があると思った。

 

政治的なことはよくわからない。

でも、生態系のバランスという点で、”エゾシカ”と”鯨”、すごく似てるなぁ、、。

 

私たちは、地球史上最強・最恐の肉食動物だ。( ティラノザウルスより凄い。)

すべての生き物の最上位にいる。彼らの命をもらって命をつなぐ。

その意味で、子どもの頃に感じた”邪悪で残忍な悪者”そのものだ。

大人になった今、その事実に気付いてがっかりする。

”人間”という動物がやっている事、でもそれは生きていく為に仕方がない事だと諦める。(ずっと昔からそうしてきたし、これからもそうなのだ、、。)

そして、なるたけ考えないように心がける。(慣れてしまえばいいのだ、、。)

 

食物連鎖の頂点にいる者として、人間ができる事ってなんだろう?

好ましい動物を保護することか、害のある動物を絶滅させることか、工場で生産するように動物を飼育することか、命を奪う事を可哀想だと思うことか?

 

『動物を食べる』ということが、『植物を食べる』のと同じような感覚になってしまって、何も考えなくなる、何かを感じても深く考えなくなるということが、実はとても怖い事なんじゃないだろうか。

 

考えても結論が出る話じゃないし、何が正しいかなんて誰も言えない。

けれど、”エゾシカ”と”鯨”はそういう問題に向き合うきっかけをくれた。

頭の中がごちゃごちゃ・もやもやしているが、いろいろ考えてやっと一つだけ、答えを出した。

 

私は、日本の調査捕鯨に賛成だ。

”鯨”が食べたいからじゃなくて( 美味しいけど )、海洋生態系を維持するには、”鯨”が少なすぎても多過ぎてもきっと大きな影響がでる。

”エゾシカ”みたいなことになってほしくない。

だから、ちゃんと研究してコントロールしてほしいと思った。

地球上の全生態系に対する責任が、最上位にいる人間にはあるんじゃないだろうか。

 

でも、どうして人間だけがこんなに進化して最強になっちゃったんだろう?

未来のある日、人間より賢い生物が突然変異で現れるか宇宙からやって来て、あるいはAIがどんどん自己進化して暴走して、人間が完全に支配される側になったら世界はいったいどうなるんだろう?

 

、、うぅ、いかん、また、、.。

 

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コメント: 2
  • #1

    ぅぉ (金曜日, 16 9月 2016 05:38)

    人間最強説 ごもっともと言いたいけれど、結構、熊に襲われたって
    ニュースも聞きますね。 ライオンに襲われた芸能人もいるようですし。

    あと、食べられてしまうわけではないけれど、日本では聞かなけれど
    蚊によって、結構多くの人が亡くなってると聞いた事があります。

    蜜蜂が絶滅すると人類も生きて行けないって話を聞いた事もある。

    人類 ビミョー w

  • #2

    ぅぉ (金曜日, 16 9月 2016 12:35)

    このページを見ると、人類最強て言うか、最恐?最狂?
    http://matome.naver.jp/odai/2140247922057140601