楽器の練習のこと

2020.10.21産経ニュース(『浪速風』)に面白い記事があった。

 

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<エレキの時代>

 

「今年はわが社の歴史上、最も売り上げの大きな年になるでしょう」。

米紙ニューヨーク・タイムズ (電子版) に、こう語ったのはエレキギター製造大手、フェンダー社のアンディー・ムーニー最高経営責任者 (CEO) 。

要因はもちろん巣ごもり消費だが、意外だったのは顧客に若い世代が増えたことだという。

 

コンピューターに演奏を任せるのが今風で、エレキギターの人気、需要は長い下り坂をたどっていた。

ロックギターの「神様」ことエリック・クラプトンさんは「ギターはもう終わったのかも」と嘆き、一昨年にはフェンダーのライバル、ギブソン社が一度経営破綻している。

 

だから「今年3月の時点では、こんなことは予想していなかった」とムーニー氏。

フェンダーの調査によると、初心者の9割は一年以内にやめてしまっているというが、コロナ禍のせいでじっくり練習できる時間が生まれている。

新たな才能が開花するかもしれない。( 産経ニュース )

 

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楽器を初めて買う殆どの人が、最初は希望に燃え、うんと練習して上手くなる気まんまんなのだが、すぐに飽きたり諦めたりしがちだ。

今回のコロナ自粛で、毎日やる事がなくて楽器を練習する時間が増えた結果、飽きたり諦めたりする前に上手くなっちゃった人が世界中で増えたらしい。

上手くなれば良い楽器が欲しくなる。それで、フェンダー社の利益が史上初になったという事なんだろう。

楽器の練習は、陽の目を見る事なく日々黙々と地味に継続される。

効果が劇的に現れるというよりは、ある日突然、ちょっとだけ上達を自覚する。

「あれ?できるようになった!」みたいな....。

その幸せな日の為に、みんな忍耐つよく練習を積み重ねる。

その日は一週間後かもしれないし、一年後かもしれない。

でも、その日を一度でも経験すると、大概の人は「また頑張ろう」と思うのだ。

 

私のJazzはその繰り返しで、定期的に大変な挫折感に襲われたりもする。

でも、基本的に楽観主義で立ち直りも速い(笑)。「また頑張ろう!」と思うだけだ。

 

楽器の練習は、まさに楽あれば苦あり。

でも、頭の中にかっこいい理想の音が鳴っている限り、それを目指して日々楽器に向かう。

上手でも上手じゃなくても、一生懸命努力している人たちが、私は好きだ。

ずっとそういう人たちの仲間でいたいなぁ、と思う。

 

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コメント: 8
  • #1

    ぅぉ (火曜日, 17 11月 2020 21:47)

    数回 練習して 音すら出ないので挫けた 私が来ましたよww

  • #2

    Michiko (水曜日, 18 11月 2020 07:51)

    管楽器はハードル高いですよね。残念、、。

  • #3

    ぅぉ (水曜日, 18 11月 2020 21:25)

    さらに ずーっと昔 管楽器じゃないもの やろうとしたけれど、人間関係が
    いゃぁ~んなことになり それは発表会的なことまでには一度こぎつけるも
    それっきりww  向いてないんだろうなー私

  • #4

    Michiko (木曜日, 19 11月 2020 07:06)

    「発表会的なことまで」って凄いじゃないですか!
    もったいない、、。


  • #5

    本間俊一 (木曜日, 19 11月 2020 10:59)

    「頭の中に理想の音が鳴っている限り、それを目指して日々楽器に向かう」という言葉、いいですね。座右の銘とします。

    理想の音色の前に、リズムがおかしいとか楽譜との違いを師匠にいつも指摘されて、へこんでましたが、ブログに励まされます。

  • #6

    Michiko (木曜日, 19 11月 2020 12:18)

    おぉ、本間さん、音友でしたか!へこまず頑張りましょう!
    幸せな日は、必ず来ます ^ ^

  • #7

    ぅぉ (木曜日, 19 11月 2020 16:36)

    すごくないのです。 何人かで出てその端っこの方で拙ぁ~い事やってた
    だけです。 他の人はちゃんとやってましたが。

    もう、20年以上前の話ですけどね。

  • #8

    michiko (木曜日, 19 11月 2020 17:46)

    若かりし頃のぅぉさん、、。やっぱり音楽好きな青年だったのですね ^ ^
    来週23日、吉祥寺でライブやるので、もし良かったら聞きに来てください!