鴎外の顔・大統領の顔

森鴎外の写真は、幼い頃のものから晩年のものまで、様々な書籍に掲載されている。

デスマスクの写真まで残っている。

私は大学の卒論が鴎外だったので、関係文献にあたる度にたくさんの写真を見た。

中でも印象に残っているのは、独逸留学時(20代)に仲間たちと気取ったポーズで写っているものと、陸軍軍医総監(40代)として軍服で撮られたもの、そして亡くなる少し前、帝室博物館総長だった時(50代)に肖像製作のための資料として撮られた写真だ。

 

卒業までの一年間で、『テエベス百門の大都』と言われるほど広大な鴎外の世界にどこかとっかかりを見つけなければならず、だらだら不真面目に過ごした三年間と、ちょっとした思い付きで鴎外を卒論テーマに選んだ分不相応を遅まきながら悔やんでいた。

メモ書きや原稿用紙と格闘しつつ鴎外関連の本をパラパラめくっていて、ふっとある事を思った。

それは文学的でも学問的でも芸術的でもなく、あまりに下世話な感想だ。

 

「人間の顔ってこんなに変わるんだなぁ、、。」

 

高慢さを感じる若い頃の写真に比べて、晩年の彼は聖(ひじり)のように気高く、それでいて穏やかでどこか悲しげだった。

好きな俳優のブロマイドのように、しげしげと眺めたのを覚えている。

 

その時のことをなぜか思い出して、自分の顔はどう変わったかなぁと鏡を覗いてみた。

 

「あんたも苦労したね、、。」

 

毎日見ているのだから改めて変化を発見するはずもなく、労(ねぎら)いの言葉をぼそっと呟いてから、いつも通りYouTubeを見始めた。

 

すると、先ごろ就任した米国大統領がもしかして別人なのでは!?などというとんでもない投稿がいくつも上がっていた。

その上なんという偶然か、「人間の顔がこんなに変わるものなのか?」と以前の写真と並べ比べて疑問を呈している。

いやいや、鴎外なんてもっと別人みたいだよ、と言い返したいところだったが、ちょっと待てよと思い直した。

 

選挙であれだけの不正をやった挙句に、しれっと清廉潔白なような顔ができる米民主党だ。

もしかしてほんとに替え玉かもしれない。

政権内で何かとんでもない事態が起きているのかもしれない。

そもそも政府要人に影武者がいるとか、戦国時代や隣りの独裁国家じゃあるまいし、、。

でも、この女性大物政治家、写真で見ると身長まで違うんですけど?

1月の就任式で全て決着と思っていたのに、またしてもモヤモヤどんよりしてしまった(笑)。

 

とにかく、最近のアメリカ合衆国、大丈夫かなぁと心から心配している。

アメリカ国民が選んだ結果と言えば、それはそうなんだけれど、、。

 

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コメント: 2
  • #1

    ぅぉ (月曜日, 22 2月 2021 13:33)

    年齢によるものだけでなく、撮りかただけで随分印象が変わるものです。
    昨今のニュースサイトの有名人の写真、悪意ないかって思うくらいの写真
    が貼ってある場合がある。 あとご本人の体調による影響とかもあること
    でしょう。

  • #2

    michiko (火曜日, 23 2月 2021)

    明らかに悪意あるって写真w、多いですね。