仁鶴さん

8月17日、3代目笑福亭仁鶴さんが亡くなられた。

 

ずっと以前、仁鶴さんの落語を目の前で聴いたことがある。

私が昔、J-popのバックバンドでキーボードを弾いていた頃の事だ。

関西ツアーの移動日に、バンドメンバーと一緒に大阪なんば花月劇場に遊びに行った。

”パチパチパンチ!”のおじさんの生の迫力にびっくりし、舞台の芸人さんと客席のおばちゃんの爆笑級のボケツッコミに「さすが大阪は違うなぁ。」としきりに感心していると、トリが仁鶴師匠だった。

落語はずっと好きだったから、いろいろな落語家さんの噺はTVやCDで聴いていた。

でも、その時の仁鶴さんの落語は、演目は覚えていないのに何故かはっきりと心に残っている。

はっきりとした滑舌、絶妙な間の取り方、ずっしりとした声の響き、呼吸、、そういう要素が全部一緒になって、まるで一流の音楽を聴くようで新鮮な驚きだった。

 

今、こうしてJazzを演奏するようになって改めて思うのは、あの時の仁鶴さんの落語は優れたアドリブ演奏の極意だったんじゃないだろうか。

音色、粒立ち、端正なリズムの流れと”間”、、。   

忘れられない思い出だ。

 

心からご冥福をお祈りします。

 

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コメント: 8
  • #1

    ぅぉ (金曜日, 27 8月 2021 06:28)

    私は子供の頃から不眠症?で深夜ラジオとか聴いていたのですが、
    日曜等は早く終わってしまいます。音が無くなると余計眠れなくなるため
    花王、名人劇場と言うTV番組を録音した漫才やら落語を聴くようにしていた

    その中に、仁鶴師匠の「青菜」があった。 随分聞き倒したので未だにストーリー
    は記憶してる。  細かな設定はもう忘れてしまってるけれど。
    植木屋さんがご馳走になるお酒の名前とか、江戸と上方で銘柄が違ってる
    と言う事情は知ってるけれど、柳陰だったような、灘の生一本だったか orz ww

  • #2

    michiko (金曜日, 27 8月 2021 08:23)

    私も、夜寝る時はいろいろ聴いています。
    落語、漫才、今は『半七捕物帳』かなぁ(笑)。
    「青菜」今晩、聴いてみます!

  • #3

    ぅぉ (金曜日, 27 8月 2021 11:25)

    半七捕物帳? 中村梅之助の『よよよいよよよいよよよいよい!』の?
    あっ!それは伝七捕物帳かww

  • #4

    michiko (金曜日, 27 8月 2021 12:57)

    そ、伝七ww

  • #5

    ぅぉ (金曜日, 27 8月 2021 22:49)

    伝七と言えば、未見ですがリメイクされてるんですね、ご子息の梅雀さんで。
    梅雀さんというとJazz好きな、ジャコ好きなベーシストおじさんなイメージですが。ww

  • #6

    michiko (土曜日, 28 8月 2021 08:36)

    それ、見たことあるかも。
    TV、全く見なくなって数年。
    時々、時代劇とサスペンスドラマが恋しくなる...ww

  • #7

    ぅぉ (日曜日, 29 8月 2021 12:48)

    わてくし、サスペンスとミステリーとホラー ごっちゃにしてしまう節があります

  • #8

    michiko (日曜日, 29 8月 2021 17:24)

    確かに。最近のホラーは、ミステリーっぽいのが多いですよね。一捻りっていうか難しいというか。
    昔の『オーメン』とか『ポルダーガイスト』とか、懐かしいなぁ、、。
    敵は悪魔一択!ww