インターステラー

2014年公開のSF映画『インターステラー』。

当時、大変な話題になって、アカデミー賞主演・助演賞も受賞した。

異常気象により、滅亡の危機が目前に迫った近未来の地球。

新たな居住可能な惑星を探すため、4人の宇宙飛行士が別の銀河系への未知の航行に出発する、というストーリーだ。

 

何が凄いって、2017年にノーベル物理学賞をとった理論物理学者キップ・ソーン氏が、科学コンサルタント兼製作総指揮を務めている。

ブラックホール、ワームホール、5次元、相対性理論、時間の遅れ等々、SF好きなら間違いなく飛びつくであろう題材を、本物の物理学から考証した映像で具体的に見せてくれた。

映画公開から5年後の2019年、”地球から5500万光年先にあるおとめ座銀河団のブラックホールの撮影に成功した”というニュースが世界で大きく報道された。

その人類史上初めて撮影されたブラックホールの画像が、『インターステラー』に登場するブラックホールの姿と酷似している事に人々は驚いたのだそうだ。

 

映画的な嘘も、もちろんいくつかある。

なにせ、今まさに研究が進められている未知の分野だ。

それでも、キップ・ソーン氏によると、最新の物理学である程度まで説明可能だという。

 

ん〜、なんか凄い、、。SF映画もここまで来た、、。

 

だいぶ前、NHKドキュメンタリー『神の数式』を見た時に、”理論物理学者”というとんでもない人たちがいるのを知って驚いた。

机上の理論のみで全宇宙の謎を解こうと挑む天才たちで、朝から晩まで紙や黒板に数式を書いている感じだった。

--そういえば、湯川学氏(ドラマ『ガリレオ』)は、部屋の床や窓や地面にまで数式書いてた...(笑)--

 

番組の中で、超弦理論や11次元という、物質や宇宙の成り立ちを説明するための仮説が紹介されていた。

理解不能なのは当然だが、とりあえずワクワクして、SF好きの血が騒いだ。

力の統一理論が、私の生きているうちに完成するといいなぁ、、

世界はいったい何次元なんだ?

 

『インターステラー』は、その最先端の物理学が描く人類の未来の姿だ。

監督のクリストファー・ノーラン氏は「この映画を見て宇宙に興味を持つ人が増えてほしい。」と語った。

うんうん、『神の数式』も感動したけど、それよりもっと感動した!

数学や物理が大好きな最高に頭の良い若者たちは、どうか頑張ってほしい、本当に。

万物の謎をなんとしても解き明かしてほしい!

 

、、しかし、なんで私は、こんな凄い映画をずっと見逃してたんだ?

 

あ、、。

 

2013年〜2014年は、両親が相次いで亡くなり、一人っ子の私にとってめちゃ辛い困難な2年間だった。

その後も2019年に新潟の実家を手放すまで、いつも心の奥がピリピリと張り詰めていた気がする。

新作映画を楽しもうなんて心の余裕は、まるでなかったのだ。

 

「あの時は、マジ大変だったなぁ、、。」

しばし、10年前にタイムスリップした。

10年という時間が、伸びたり縮んだりくねったり、ところどころ止まったり消えたりして見えた。

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コメント: 8
  • #1

    ぅぉ (木曜日, 09 2月 2023 14:24)

    『インターステラー』見ました。 DVD出てから、レンタルして。
    5次元の人? 棚の人? が、??で は? 手なりましたが。

    しかし、5年も6年もしんどい思いをされていたのですね。お疲れ様です。

  • #2

    michiko (木曜日, 09 2月 2023 17:42)

    ありがとうございます。
    でも、あれからすぐにコロナ禍が始まって、強制休養に突入でした、、。
    メンタル的に言えば、ようやくこれからかなぁって感じです。
    人生いろいろです(笑)。

    『インターステラー』は、1回目視聴は??でした。
    解説動画や物理系動画で勉強wwしてから2回目に挑戦で、めっちゃくちゃ感動しました。
    過去に『神の数式』やNHK関連番組を何回も見直してたってのも大きい。
    やっぱSFファンの血が騒ぐってやつです^ ^


  • #3

    まっち (木曜日, 09 2月 2023 23:43)

    さすが、イヌ・アッチ・イケー!

  • #4

    michiko (金曜日, 10 2月 2023 08:27)

    本当に、こういう分野のNHKの貢献度は凄い!
    だからこそ、悩ましい、、ww

  • #5

    まっち (土曜日, 11 2月 2023 03:09)

    NHKならではのこの分野はこれからも期待しています。

    一方で、私はドラマも好きで、今は「大奥」にハマっています。
    NHKのお陰で初めて知ったのですが、内外での受賞も多く、大ヒットした少女漫画が原作だそうです。
    日本SF大賞も受賞しています。読まれた事、お有りでしょうか?

    第3話だったか、 子種が無い事が判明してしまった為、女将軍家光との夜のお勤め役を解かれてしまう有功。その後、二人の仲を知る春日局から、愛し合う為だけの房事を許されるが、蟠りでこれを断ってしまう。
    死ぬ間際の家光が辛うじて有功の胸にすがり付き抱き合う二人が何とも切なくて、胸が熱くなりました。

    女流作家ならでの秀作のようで、原作漫画も読んでみたいと思います。

  • #6

    michiko (土曜日, 11 2月 2023 07:01)

    まっちさん、ごめんなさい、、。
    私の一番苦手な分野( 恋愛系?)かも。
    今、『主任警部モース』を一挙見ています。 (英ドラマ)
    ドラマは、好き嫌いがはっきり出ちゃいますね。

  • #7

    まっち (土曜日, 11 2月 2023 09:50)

    なるほど。我々の好みも、同じく、男女が逆転していますね。
    言わば、現代的であると云う事で納得しておきましょう。

  • #8

    ぅぉ (日曜日, 12 2月 2023 00:19)

    あ、その大奥の話聞いたことがある。
    はやり病で、男性が激減するとか、で男女の役割が逆転するやつ
    NHKさんも奇抜な作品をwww