ジャニーズ

先日の日経ビジネスオンラインに、面白い記事があった。

大学生の若者たちが、昭和世代( 私とかw )にいろいろと役に立つコラムを書くという企画で、今回はMさんという女子学生だった。

彼女のテーマは『推し活』。

 

 **”推し(おし)”とは、主にアイドルや俳優について用いられる日本語の俗語であり、人に薦めたいと思うほどに好意を持っている人物のことをいう。

(デジタル大辞泉)

 

よく聞く言葉だけれど、ファン活動とは違うのか?

Mさんはジャニオタ( ジャニーズのオタク )で、「私の毎日、”推し”に生かされているなぁ」「私は、”推す”とは大好きな”推し”が幸せでいられますようにと願うことではないか、と思います」と言う。

願うこと-祈る気持ちが、自分の毎日の生活の中に自然と溶け込んでしまった結果が、『推し活』なのだそうだ。

多くの時間やエネルギーを”推し”に捧げ、見返りも求めず一生懸命に尽くす彼女の姿は、編集者も書いていたが「宗教か?!」と思うほどだ。

これは明らかに昭和世代のファン活動ではない。

そしてこれが、Mさんだけではない、多くの若者が支持する活動だということは、現代社会がコスパ志向と言われることを考えればとても興味深い。

 

人生を前向きに捉える為の『推し活』。

Mさんは、そこから生きる元気をもらうと同時に、意味や価値まで見出している。誇りを持っている。

ツッコミどころ満載のコラム( ごめんなさい...。)なのに、そのあまりの真摯さにほっこり感動してしまった。

 

仕事や学問や芸術、そして”推し”。

対象がなんであれ、一心不乱に私心なく向かう姿勢はただただ美しいと思う。

少なくとも私は、音楽に対してそうありたいと思う。

 

今よりだいぶ若かった頃ww、たまたま山手線に乗ったら、車内が”嵐”のポスターだらけだった。

グループの写真、メンバーの写真が、適当な間隔を空けてずらーっと貼られている。

 

別に”嵐”のファンでもなかったが、「ふ〜ん、、。」と座って眺めていたら、なんとなくもっと見たくなった。

結局、隣の車両まで歩いて行って、全部の写真をじっくり見た(笑)。

移動しながら、「こりゃいったいなんなんだ?」と心の中で噴いた、あの妙な感覚は今でも覚えている。

後から考えてみて、あれこそが「惹き寄せられる」ってことなのかな?

 

その後、熱狂的な”嵐”ファンになったわけでもないから、一時的な気分みたいなものだったかもしれない。

でも、間違いなくあの時、元気が出て、嬉しくなって、ちょっと笑顔になった。

 

Mさんもきっとこんなふうに感じて、毎日を明るく生きているのかな、と思った。

因みに、彼女のお母さん、妹さんもジャニオタだそうだ。

 

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コメント: 8
  • #1

    ぅぉ (月曜日, 13 2月 2023 21:38)

    推し活 は、アイドルだけではない。
    また、活動者もわかものだけではない。

    アイドル、アニメキャラ、声優さん、宝塚女優さん 他

    まぁ、いろいろ

  • #2

    michiko (火曜日, 14 2月 2023 09:26)

    Mさんのお母さんとかね ^ ^

  • #3

    まっち (日曜日, 19 3月 2023 16:15)

    遅ればせながら。

    お二人とは、趣味が異なりますが、スポーツ選手、競走馬等への推しもあるかと。
    若い頃、大方とは違った押し方をして、わかんねーだろうなと、悦に入る事が有りました。
    実際の試合には負けてしまっても、実力と勝ち負けは別物と一人で納得していました。

  • #4

    michiko (日曜日, 19 3月 2023 18:08)

    私も、若い頃に推しのロックグループや歌手があんまり人気が出なくて、なんでだろうなぁと一人不思議がっていました。
    実力と勝ち負けかぁ、、。
    大谷選手だってエンジェルスにいるといろいろあるし、、ww

  • #5

    まっち (日曜日, 19 3月 2023 23:07)

    最近丁度、テレビCMで、大谷選手の敗北例を並び立てたものをやっています。

    実力があるのに評価されない人は、数多くいるのだと思います。

  • #6

    michiko (月曜日, 20 3月 2023 16:24)

    ほんとそうですね ^ ^;
    出る杭...とかあるかもですね。

  • #7

    まっち (日曜日, 26 3月 2023 13:21)

    度々すみません。

    「推し」に相当する語ですが、「ごひいき」が結構近いじかと。

  • #8

    michiko (日曜日, 26 3月 2023 18:45)

    お、粋ですね〜。