先日、知り合いの女性と話していて、彼女の友人がこのところ”地底人”に興味津々なのだそうだ。
話し出すと止まらないらしい。
「地底人かぁ、、。」
小学生の時に読んだジュール・ベルヌの『地底旅行』を思い出した。
ストーリーはもうすっかり忘れたのだが、確か”地底人”は出てこなかった気がする。
衝撃的な”地底人”が登場するのは、H.G.ウェルズの『タイム・マシン』だ。
獰猛な”地底人”が優美で脆弱な地表人を支配する未来、てな話だった。
彼女の友人が言う”地底人”はたぶん、YouTubeで時々見かける「未来人の予言」とか「宇宙人が明かすこの世界の真実」みたいな動画で語られる、めちゃくちゃ進化した”地底人”のことなんだろうと推察する。
地球の深部には発達した文明を持つ生命体-人類とは異なる知的種族が太古から存在する、それは未来人、あるいは宇宙人ならみんな知ってる共通認識なのだ、みたいな、、。
こういう類の話はとにかく面白い。( かなり限られた一部の人たちにとってだが、、笑 )
話し出すと止まらなくなるのも分かる気がする。
私が小中学生の時にハマった「創元SF文庫」には、こうしたSF小説が無数にあった。
特に夢中になって読んだのは、宇宙だ。
H.G.ウェルズの『宇宙戦争』やエドガー・ライス・バローズの『火星のプリンセス』シリーズ、レイ・ブラッドベリの『火星年代記』や短編集、、。
宇宙からミステリー・サスペンスへ、幽霊・心霊もの、ホラーへと、今に至るまで正しく”それ系”への道を歩んできたわけだが(笑)、考えてみればそれらはみんな、不思議なもの、よく分からないもの、謎に満ちているものだった。
空想、想像、現実ではあり得ない話、起こり得ない物語、、。
ところが近年、そうしたファンタジーが現実味を帯びてきた。
宇宙:
つい先日、アメリカの下院委員会で、元米情報局員が「人類と宇宙人の遭遇が過去実際にあった」ことを内部告発した。
メキシコでは、信頼のおける研究者が発見した宇宙人のものと見られるミイラが、政府議会によって世界に向け公表された。
2016年、イーロン・マスクは国際宇宙会議で火星移住計画-人類を火星に移住させる計画を発表し、現在多くの宇宙開発専門家たちが真剣に研究を続けている。
タイム・マシン:
2014年の米映画『インターステラー』の中で、最先端の理論物理学による多次元・タイムトラベルの可能性が科学的に示された。
心霊;
10年前に両親が相次いで他界したのだが、その際、とても不思議なことをいくつか経験した。私は霊の存在を強く信じている。
”意識の科学”が近年、学術界で注目されているが、目に見えないもの-観測できないものを分析する手法が確立されれば、心霊現象もいつか事実として証明されるんだろう。
全てがまるっと解明されたわけではないし、まだまだ分からないことはたくさんあるのだが、それでもSF=サイエンス・フィクションと言われたものの多くが、全くの夢物語ではなくなってきている。
科学がSFを超えつつあるのだ。
でも、いつか近い将来、地底界にイーロン・マスクのような人が現れて、驚くような発見・巨大プロジェクトが立ち上がりでもしたら、”地底人”界隈は最後のフロンティアになるかもしれない。
”地底人”オタクが、”UFO”オタク人口を超える日がもしかして来るかもしれない!
それはそれで夢があるなぁ、とちょっとだけワクワクした。
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